2009年10月15日木曜日

学校再開


 8月末から9月末までは1か月以上のラマダン・レバラン休暇だった。

 休暇の1ヶ月間は、タイへの任国外旅行に始まり、バリ島からロンボク島・スンバワ島を経由してフローレス島までのバスと船の旅、最後に母と姉とのバリ観光と、旅行三昧。機会があれば、その様子もいつか紹介したい。


 さて、学校生活が再開して2週間と少し。今学期は、これまでのカウンターパートに加え、もう一人の理科教員の授業にも参加し、そして要請にあった巡回先校にも行くことに。

 月~木はアルンケケ中学校で物理の授業に絞って全クラスに参加し、同僚教員の先生とティームティーチング。

 金、土は家から片道1時間半のルンビア中学校で物理と生物の授業の輔佐。

 空き時間がなくなったので、放課後に学校で実験準備をすることも。

 といっても、日本で働いていたときとは比べ物にならないくらいのんびりだけど。


 気がつけば、ここでの生活も残り半年を切ってしまった。

 すっかり、インドネシアのペースにはまってるけど、気持ちを引き締めて、過ごしていきたい。

 

2009年8月22日土曜日

Gerak Jalan


 8月17日はインドネシアの独立記念日。

 インドネシア人にとって、大切なこの日に向けて、何日も前から様々なイベントが開催される。

 私はイベントのひとつ、Gerak Jaran(行進)に学校の女性教員、女性職員、男性教員の奥さんたちとともに参加した。2週間前から練習が始まり、夕方1時間程度、校庭や学校周辺で行進。同じ学校の生徒チームや、隣の小学校の児童チームに先生チーム、さらに、歌や踊りを披露するチームも練習をしていて、夕方の学校はいつになく賑やか。

 そして、8月15日、県大会、8月17日郡大会の本番を迎えた。うちのチームはピンクのバティックにピンクのロングスカート、ピンクのジルバブというユニフォーム。私も、ジルバブデビュー。暑い中、それぞれ約2kmの行進を行った。

 結果は、郡の大会が第3位、そして県の大会はなんと第1位!!

 優勝という結果もうれしかったけれど、何より、同僚の先生たちと、夕方集まって一緒に汗を流したり、休憩時間にくだらないおしゃべりを楽しんだりできたことがうれしかった。

 具体的には説明できないけれど、インドネシアの人たちの気持ちがなんだか少し理解できた気持がする経験だった。

 

 

2009年6月27日土曜日

節目の月。


6月23日、インドネシアに来て1年の節目を迎えました。
そしてその日、丁度私の勤めている学校では、3年生の全国統一卒業試験の結果発表がありました。いろいろとあったけど、全員無事試験に通り、中学校の卒業資格を得られたようです。
私は、体調を崩して学校へ行くのが遅くなり、着いたときには発表は終わっていました。しかし、まだ学校内や周辺に生徒がたむろしていて、その姿を見てびっくり!!みんな、髪の毛や顔や制服にスプレーを掛けあって色とりどりになって騒いでいるのです!!
そして、それは例年の習慣みたいで、先生たちも遠くから笑って見守ってるだけ。
私が行く前には、学校のグラウンドでも大騒ぎしていたそうです。
日本ではすぐに呼び出して説教となるところだけど、みんなでお互いをたたえあい、喜んでいる姿にこちらもうれしくなりました。

2009年4月17日金曜日

ワークショップ

 4月4日(土)に、他の理数科隊員と協力して、任地でワークショップを開催しました。
地域のMGMP(教師の勉強会)の活性化を目的として、模擬授業、授業の振り返り、効果的な板書についての提案、他の先進的な地域のMGMPの取り組みの紹介、といった内容で行いました。ジェネポント県の中学校の理科教師を対象としていましたが、初めての開催で、参加者が集まるかどうかがとても心配だったのですが、当日は遅れながらも多くの先生に来ていただき、ほっと一安心。模擬授業でも実験に興味シンシンで取り組んでくれました。内容の吟味や段取りなど、不足する点も多かったのですが、今後のMGMPを活性化するきっかけに少しは貢献できたのではないかと思います。
 そして、このワークショップを通じて、同じ理数科隊員、近隣の隊員、調整員、そしてカウンターパートをはじめとする配属先の先生方、ホームステイ先の家族や親せきの方々と、本当に多くの方に支えていただいているということを実感することができました。みなさん、本当にありがとうございました!!!

 

2009年3月22日日曜日

異文化交流

 3月20日金曜日、ジャカルタでバングラディシュの隊員との交流会がありました。バングラディシュの教育行政関係者のインドネシアへのスタディーツアーに小学校教員の隊員も参加したとのこと。そして、インドネシアの理数科教師隊員との交流の機会が設けられたのです。
 さて、顔を合わせてみると、バングラディシュからの参加者5名は、全員私と同じ隊次。一気に親近感がわきました。彼らの任地での活動は、現職の教員のトレーニングセンターで、小学校の先生に算数の指導法を教えるというもの。インドネシア側の参加者は中学校で実際に生徒に理科を教えたり、理科教師のサポートをしたりしているので、活動内容は異なるものの、どちらの国も抱えている教育問題には共通点が多く、隊員が苦労し悩んでいることも重なる部分が多々ありました。ということで、午前中は予定を大幅に超えて盛況な話し合いになりました。
 午後は、バングラ隊員の要望で、教材を集めに街に出ることに。ジャカルタは、同じインドネシアに住む私から見ても都会だけど、バングラ隊員からみると、本当に信じられないくらい進んでいるらしく、どこへ行っても5人そろって驚きの声をあげていました。
 日本食を食べながら懇親を深め、楽しい一日を締めくくりました。
 降ってわいたような機会で、思いもかけず異国の隊員と交流する時間が持て、本当に、貴重な経験ができました。

2009年2月27日金曜日

最近の出来事


 今週は、日本とジャカルタから2人のスタッフの方が視察に来られ、授業を参観してもらいました。11月にも同じようなことがあったけど、今は、毎週授業をやっているので、ずいぶん余裕をもってお客さまを迎えられました。1年生の化学、「物質の分類」の単元で、豆電球や磁石を使って、金属とそうでないものを分ける実験を行いました。私のインドネシア語はいつもどおり滅茶苦茶だったけど、生徒もいつもどおり一生懸命聞きとってくれ、ついでに間違いは訂正してくれるというとこまで見てもらいました…。
 さてさて、話は変わって、今日は任地での移動手段について紹介。学校へは自転車に乗っていっています。ここでは自転車は子供の乗り物と思われているようで(魚や野菜の行商の人は別)、私が自転車に乗っている姿は非常に珍しいらしく、半年経った今でもいろいろな人に声をかけられ(からかわれ?)ます。その分、自転車に乗っている日本人ということで、たくさんの人に覚えてもらっています。
 第2の足はペテペテというのり合いタクシー。小型のバンタイプの車で、庶民の生活になくてはならないもので、市場ででたくさん買い物をしたお母さんたちもよく乗っています。さて、昨日もこのペテペテを利用したのだけど、乗ってびっくり、なんと、先客に山羊さん(1頭)と鶏さん(10羽)が…。横に座ってたIbu(おばさん)の話では、翌日、Ibuの家であるパーティーのごちそうになるのだとか…。毎日、面白いことは尽きません!!

2009年2月6日金曜日

近況報告

 1月5日semester2(2学期)が始まり、早くも1か月がたちました。
今学期は、1年生2クラスを私が、3年生4クラスをカウンターパートが中心になって授業をすすめ、お互いの授業を参観するという形をとっています。
 12月までに、実験のある授業を数回もたせてもらったけれど、自分でずっと受け持つとなると責任も重大ですし準備も大変です。でも、自分で単元の計画から立てることができ、班作りや授業のルールなども自分で決められ、自分のやりたい授業が少しずつ実践できています。
 これまでに「物質の膨張」や「熱量と温度上昇」などの内容を学習しました。ペットボトルの上にコインを載せ、お湯で温めると膨張した空気が逃げることでコインが動くといった簡単な実験でも、生徒は興味シンシンです。でも、なぜそうなるのかといった理由を考えることに慣れていなくて、自分で考える前に「答えは何?」と正解を求めることがよくあります。カリキュラムには難しい膨張率の計算などが出てきて、生徒は理解する前に難しい公式を無理やり覚えるという学習が普通になっているようです。
 これからも、たびたび実験を取り入れて、自分で考える楽しさを味わってもらえたらなと思います。